大晦日 [その他]
いよいよ本年最終日ですね。
おせち作りの手を止めて、滞っていました皆さまからの
コメントへ、お返事を書かせていただきました。
心のこもったコメントをありがとうございました。
Thank you for all and wish you and your family have a fruitful New Year.
年の瀬に・・・ [その他]
本年も
野沢尚公式ホームページをご覧いただき
ありがとうございました。
10月27日にホームページをオープンして2ヶ月あまりですが、少しは皆さまに有意義な場を提供できたのでしょうか・・・
ホームページ立ち上げ当初は、野沢尚本人が不在の公式ホームページ自体どうなのだろうかと心配していました。皆さまが満足してくださるものをどこまで表現していけるか、企画もこれで良かったのかまったく自信はありません。
でも、野沢尚作品がこのまま皆さまの記憶の彼方へ消えて行ってしまうことはとても悲しく、耐えられないことでした。そういった意味では、やはりこの公式ホームページを作ったことは間違っていなかったと思います。
皆さまには、この場を通じて野沢尚作品をもう一度感じて欲しいと願っています。
野沢尚本人はこの世に存在しなくても、作品は永遠に残ります。そしてそこに込めた思いも永遠に変わらないのです。
ファンの方はもちろんですが、それ以外のまだ作品を知らない方々にも楽しんでいただけるように、これからも頑張ってよりよいホームページにしていきたいと思います。
皆さまよいお年をお迎えくださいませ
烈火の月 [小説]
2007年1月6日発売!
本日、小学館の編集担当の方より、
来年1月6日発売の
sample を受け取りました。
どこよりも早く皆さまに
ご覧いただきたく掲載いたしました。
文庫化に伴い、本来なら野沢自身が行う
ゲラのチェックや
細かな事務手続きなどに携わり
この作品にかけた
野沢の思いを感じることが出来ました。
今回、小学館の文庫担当者さんにも
初めて
お会いさせていただきました。
そして、当時『烈火の月』を書くにあたり
野沢がこめた思いを
伺うことができ、本当に嬉しかったです。
こうして慣れないながらも、1つ1つ仕事を
こなしながら、
かつての野沢の思いや、
仕事に取り組む姿など、私の知らなかった
部分を知ることは、何よりの
喜びです。
そんなepisodeを伝えてくれる
素敵な出会いが
私に頑張る勇気と自信をくれます。
これからも多くの皆さまに
野沢作品を知っていただけるように
頑張りたいと思います。
ベストドラマ [韓国ドラマ]
以前、このブログで皆さまにお知らせいたしましたが、
韓国で放送されましたドラマ、
SBS『恋愛時代』が
「今年のベストドラマ」に選ばれたそうです。
韓国の民言連放送モニター委員会は、
2005年11月1日から2006年10月31日まで1年間、
地上波放送3社の番組をモニターした結果を
総合して『恋愛時代』を「ベストドラマ」に選んだそうです。
理由は、日常的感情を細やかに表現し、
俳優たちの演技が
素晴らしかっただけでなく、これまでにない演出方法の
完成度の高いドラマであったためだそうです。
~episode~
韓国で映像化しませんかと、
お話をいただいたときには正直迷いました。
それまで、私のイメージする
多くの韓国ドラマは、
実際には絶対にありえないような状況満載の
作品ばかりで、
日本の作風とは違うと思っていました。
ですからすごく心配でした。
野沢はリアリティーにこだわり
「それは無いだろう」と突っ込みを入れられるような、
安易なSituationには
絶対にしたくないと言っていました。
そんな野沢の思いを大切にしたいと考えていましたから・・・。
実際に韓監督とお会いし、『恋愛時代』について
お話しをさせていただきましたら
とても的確に
作品を理解してくださり、
人物を捉える感性もすばらしく、感動しました。
韓監督だったら
きっといい作品にしてくれると感じました。
ですから、安心して
作品をお預けすることができました。
そのとき私の感じたものが
正しかったと、
その後の出来事が証明してくれました。
日韓両国の
関係者に深く感謝申し上げます。
※『恋愛時代』は、この賞をはじめとして多くの賞をいただきました。
今年の「ベストドラマ」 |
記事の詳細は「朝鮮日報」 http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/12/15/20061215000011.html |
葉巻 [その他]
野沢尚の愛したものを1つご紹介します。
(普段用に吸っていたもの)
(左側は作品が完成すると吸っていたもの)
舞台『ふたたびの恋』のなかでも、
かつての有名脚本家が
作品の完成を祝って
葉巻を吸うシーンがありましたが、野沢尚も
ひとつの作品が完成すると
自分自身への祝杯をあげるかのように
葉巻を1本吸っていました。
箱を開けると葉巻独特の香りが、私の記憶を
過去へ連れて行ってくれました。
思わず目を閉じると懐かしさと悲しさが
いっきに押し寄せてきて
涙がこぼれました。
皆さまにご覧いただくために撮影した後は、
また、大切に保管したいと思います。
ふたたびこの箱を開けるときは
懐かしさだけで
心がいっぱいになるときでしょう。
レビュ-を開設 [その他]
新たな交流の場として、皆様がご自由に投稿できるレビュ-を開設しました。
下記の手順でクリックしてご利用ください。
TOPペ-ジ⇒作品紹介⇒小説⇒more⇒「あなたのレビュ-をお書きください。」
小説の各作品ごとにレビュ-をもうけていますので、心に残ったシ-ン、どうしても伝えたいこの感動、そして読むのはこれからという方の期待の声。どうぞご自由にお書きください。皆様からのレビュ-お待ちしています。
『恋人よ』 [ドラマ]
『恋人よ』脚本(最終回
今から何年前になるのでしょうか、
当時、連続ドラマ『恋人よ』の撮影をしていました
渋谷スタジオに
野沢と共に出かけたことが思いまだされます。
訪ねた日の撮影は、
病魔に侵された愛永(鈴木保奈美さん)の
闘病を懸命に支える
航平(岸谷五朗さん)のシーンでした。
撮影シーンはかなりシリアスなものでしたが、
現場はとても明るく和やかでした。
出演者の
お人柄なのでしょうか
とても雰囲気のよい現場でした。
また、お二方ともとても熱心に役つくりに取り組んでいらして、
撮影の合間にも演技についていくつか質問やご意見を
受けてたように記憶しています。
質問を受けるときにとても嬉しそうにしていた野沢が
今も印象に残っています。
こういった言葉は本当に嬉しかったようです。
監督や役者さんの声を聞くのが好きで、
現場の空気を感じることが
大好きだった野沢は
本当によく現場に足を運ぶ作家でした。
そのことが次の仕事への活力にもなっていたのでしょう。
more [その他]
作品紹介(more)を充実させるために
今、脚本の写真を撮影中です。
かつて製作された脚本の収められた棚です。
ここには幾つかの未発表作品もあります。
野沢がいつか映像化されることを願っていた
作品たちです。
願いが叶うといいですが・・・。
1つ1つ撮影していると、どの作品も思いでがいっぱいです。
日本の小説 [韓国出版]
韓国のネット新聞の記事ですが、『恋愛時代』を含む
日本の翻訳小説について書かれて
いましたのでご紹介します。
20代の若い世代を中心に多くの方が日本の小説に
興味を持っているようです。
(一部抜粋記事です)
< 韓国の20代、日本を読む>
日本からやって来た‘クール’な感性が国内の書店に定着した。ミニホームピー(ミクシィのようなもの)とブログを使う20代は、文章、段落単位の子気味いい描写力に注目している。
書店で一日に100冊の小説が売れたとしたら、その中の30~40冊は日本の小説だ。「出版界が‘日流’に席巻された」という分析がされてから久しい今、国内書店の中の、日本の小説の現状を見てみる。
最近、ソウル龍山区に新しくオープンした大型書店‘ショービックス’では外国小説コーナーの中で、日本の小説だけが特別に‘日本小説ベスト’コーナーを作った。理由は簡単だ。日本の小説を探す顧客が多いからだ。
2号線シンリム駅付近のGSブックでも‘日本翻訳小説’コーナーを新しく作った。GSブックの関係者の1人は、「顧客達は‘日本の小説はどこにありますか’とよく聞いてくる」とし「日本の小説の新作とベストセラーに対する関心が高く、日本の小説コーナーを別に作った。」と説明した。
日本の新人作家たちを探すのは断然20代の若い層だ。その中でも女性の比率が若干高い。インターネット小説よりも‘重み’が必要で、歴史やファンタジー小説を読むには‘共感’を求める読者達だ。日本の小説の宣伝‘口コミ’に一番大きく影響するのはブログとミニホームピーだ。
GS북에서 새로 개설된 ‘일본번역소설’ 코너 사진제공=GS북
GSブックで新たに開設された ‘日本翻訳小説’ コーナー写真提供=GSブック
国文学を専攻するAさん(25)は「日本の小説を沢山読む方ではなかったが、インターネットをしながら日本小説に親しんだ」と語る。
オンライン上で良い文章を探し‘スクラップ’をしてみると、その出所が日本の小説である場合が多いということだ。
Bさんは「同じような状況を表現してもその方法が感覚的で鮮やかだ。」とし、「確実に思ったことなのだが、このようにも表現できるのかと、膝をぽんと打つことが多かった。」と説明した。「ネチズンたちが楽しむ‘共感遊び’ともつながっている」と、日本の小説の魅力を分析したBさんは「キャラクター中心のストーリー展開で、少しずつ読んでも記憶に残りやすい日本の小説とは違い、叙事中心が多い国内小説は初めから最後まで読む時間を作るのも大変だ。」と重ねた。
友達の勧めで日本の小説を読み始めたCさんは「とても正直で突拍子もないと感じることが多い」とし、「言いたくても言えなかったことを代わりに言ってくれた感じ」だと説明した。‘正直さ’は素材の多様性にも一役かっている。Dさん(26)は「明らかに韓国でもありそうな話だが、ちゃんと取り上げられない話題を日本の小説はよくキャッチしている。」と語った。
日本の小説は‘マルチユース’によって更にしっかりと浸透しているようだ。現在においては20代だけでなく日本映画とドラマに簡単に接する10代の若い学生もその原作である日本の小説に関心を持っている。韓国で日本の作品をリメイクする機会が増え、今後更に加速度がつく状態だといえる。
ドラマ「恋愛時代」が日本の‘クール’な感性を伝え広めるのにかなりの部分で寄与した。
연애시대(왼쪽), 플라이대디
恋愛時代(左側),フライダディー
Good news [韓国ドラマ]
先日、ブログコメントに何名かの方が、「日本版『恋愛時代』をみたいです」
との書き込みをされていましたが、私もそう願っていましたし、
皆さまのコメントを心に留めておりました。
なので各局をお訪ねする際にドラマ化のお話もさせていただきました。
その結果、あるテレビ局で実現に向け動いてくださる
とのお言葉をいただきました。
快諾いただいた理由の1つには、野沢尚本人の書いた12話分の
概稿があったということも大きいかったと思います。
ただ原作があるというだけではなく、概稿の存在は、より野沢尚の
メッセージが伝わるものだからです。
この『恋愛時代』は私の大好きな作品であると共に、
私たち夫婦の実話も脚色され含まれています。
本当に思い出深い作品です。
実現に向けてお話が進むことを願っております。
制作が確定の際は、いち早く皆さまにお知らせしたいと思います。
これからも、ホームページの充実と
野沢作品をもっと多くの方に知ってもらうべく
頑張っていこうと思います。