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江古田→日本大学ロケ 【2】   [その他]

5月12日(月曜日)の続き
     
14:00 日本大学芸術学部映画学科
かつて野沢を指導してくださった宮澤教授にお会いしてご挨拶とお話をさせていただきました。教授はとてもお忙しそうで長い時間お話を伺うことはできなかったのですが、綺麗な瞳をしたとても優しそうな方でした。
その宮澤教授のご好意で予定外に三年生のときに製作した作品『傷だらけのペルソナ』も見せていただけることになりました。ありがとうございました。

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すごく素敵な試写室でした。今回は少し小さめの試写室といっていましたが十分なスペースでした。同様のものが他にもたくさんあり、大きな試写室も2つか3つあるそうです。学生さんにとってはいい環境ですね。

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映写室の中を撮影させてもらいました。こうなってるんだ~と興味津々。

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このロールが『妖精たちの25時』(約70分)です。4年生の時に撮影した卒業生制作映画です。巻かれたフィルムを見て、また切なくなって・・・・。
当時フィルムはとても高価でしたから、そのお金を捻出するためにプロット書きのアルバイトをしたり、家具の取り付けのバイトをしたりとても大変な思いをしたと聞いていましたから・・・・・。そうやって1シーン1シーン大事に撮影した苦労の結晶です。

14:30 上映開始  
        『妖精たちの25時』 (70分)
        ミステリーです。相次いで起こった少女たちの殺人事件、その謎を解明する
        ために出版社勤務4年目のぱっとしない青年が指名される。殺された少女
        の親友と共に・・・・。
        (いつか上映会をしたいので、内容はこれ以上書けません。ごめんなさい) 
        野沢らしいストーリになっています。またカメラのアングルや構成もとても
        良くできていて、学生がの領域をはみ出しているように思いました。
        途中ストーリーに引き込まれて犯人探しをしていました^^;
        見終わって、もし監督をあきらめなかったらどんな監督になっていただろう
        と想像したくなるほど素晴らしい作品でした。   

        『傷だらけのペルソナ』 (20分)
        こちらはとても哲学的で難しいつくりで、何といったらいのか・・・。
        少女の内面を描いたもの・・・でいいのかな?
        もう一度見直してみたいです^^


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試写室の前ですが、吹き抜けになっていて天井からの日差しが差し込みとても明るい素敵なスペースです。

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下に目をやるとカフェテリアのようなスペースで学生が勉強をしたり会話をしたりと思い思いに過ごしていました。

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左前の教室が編集室だそうです。

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映画学科らしいゴミを発見!! うん・・・・無造作に捨ててあるけど野沢はこんなものさえもきちんとしまってありました。やはり苦労して買ったフィルムだから例えカットした部分でも捨てることができなかったのだと思います。やはり今の学生とは少し違いましたね^^

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実習で撮ったのでしょうかね・・・・

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編集室だそうです。生徒ひとりひとりで座って作業ができるようになっていました。野沢がいる当時も古かったがあったそうです。

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これも編集用の装置だそうです。

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この機会も各自一台ずつ使用かが可能だそうです。校舎も新しく綺麗になって野沢が見たらうらやましがったでしょうね^^

16:00 松島教授(野沢の同級生)とのお話     
     野沢とは同級生で、共に地方出身同士ということもあって仲良くなり、お互いの
     下宿に行き来するほど仲良くお付き合いさせていただいていたそうです。野沢の 
     学生時代の学習の取り組み方や同級生や教授との接し方など懐かしそうにたく
     さん話していただけました。私は一度も聞いたことがなかった世界です。でもお話
     をうかがいながら、18歳から22歳の野沢尚を想像し頭の中に作り上げることが
     できました。その姿は私と出会ってさよならをするまでと変わらない生き方でした。
     いつまでもピュアな魂で、世間の垢にまみれることなく、作品作りには絶対妥協
     しないで、疲れる生き方だったと思います。
     でも、そうやって残してくれた多くの作品は、ファンの方にとっても私にとっても
     宝物です。


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宮澤教授が大事にとって置いてくださったゴミ(切り落としたフィルム・ネガ)だそうです。
25年以上も保管して置いてくださったなんて感激しました。

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中を開けたら「わ~野沢らしい!」と思いました。綺麗に整理整頓されて・・・・。
几帳面で物を大切にする人でしたから・・・。ついさっきしまったかのようでした。

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こうして何が何だか分かるようにきちんと整理して・・・野沢らしいです。

15年間一緒に暮らしていましたが、仕事の資料も自分の身の回りもきちんとした人でした。きっと野沢のお母様の育て方が良かったのでしょうね。私も母親として見習うことがたくさんある方です。


今回NHKの企画として、江古田のまちと野沢の母校である日本大学をた尋ねられたことは、本当に嬉しかったです。また貴重な映画も見ることができました。とても感謝しております。関係者の皆さまありがとうございました。
こうして私の知らない野沢と出会うことは悲しい部分もあるのですが、それ以上にゆかりの方々から聞けるエピソードに喜びを感じることができ、野沢がもっと身近になった気がします。生前この様な時間が持てたらよかったのにと思うときもありますが・・・・・今はこうしてお話を聞けるだけでも十分幸せです。

宮澤教授、松島教授、たくさんのお話ありがとうございました。




   


2008-05-16 01:20  nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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ピョル

野沢様、こんにちは。貴重な体験、お写真、お話くださってありがとうございます!

いや~映画を作られる方ってこんなところで勉強してるんですね~。でもフィルムを見てると、私の大好きな映画「ニューシネマパラダイス」を思い出しました。写真を見ていて、なんだかとっても懐かしい感じを覚えました。

野沢先生は映画が、本当にお好きだったんですね~。確かにおっしゃるとおりあのまま監督になっていたら・・・ちょっと想像するとゾクゾク、ワクワクしてしまいます(^^)

ドキュメンタリー楽しみにしています!・・って言っても、友達から撮って見せてもらうつもりです!(苦笑)
by ピョル (2008-05-16 14:37) 

野沢

>ピョルさま

そうなんですね~。
私も初めて学校の中を見せていただいてびっくりしました。
ブルーの編集機材ってプロの方が使ってるのと同じものですものね。
フィルムに音を入れたりするのだとおもいますが・・・。先日東宝の編集室にあったのと同じでした。

監督コースは25名ほどの人数とのことでしたから、狭き門のようです。
ここから巣立った学生が日本の映画界を支えていくのだとろうと思うと、「頑張れ~」と応援したい気持ちになりました。

きっと辛いことの方が多いと思うけど、自分の描きたいものを頑固に守り通して欲しいです。

by 野沢 (2008-05-17 09:56) 

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