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『ひたひたと』本日発売! [小説]

        5月15日『ひたひたと』文庫本発売日。 

以前取材させていただきました明正堂書店に、突然お邪魔させていただきました。
実は、今まで野沢尚作品を手にとって会計に向かう人を目撃したことがないのです。意外に思われるかも知れませんが、案外そういった場面に出くわすことって無いのです。

先日、『ひたひたと』のサンプル本を届けに来てくださった編集者さんにお聞きしたところ、「結構な大型書店でも単行本が日に3冊売れたらすごいほうですよ」と言われました。そう出くわさないのも納得でした。なぜそんなこと聞くのかと不思議そうにしている編集者さんに、「15日は、新刊発売日なので、決定的瞬間を目撃しに書店に行ってみようと思う」と言いました。すると、「手にとって、よーく観察して棚に戻された瞬間は落ち込みますよ。大丈夫ですか?」と聞かれ、若干気持ちが揺らぎましたが、何でも体験してみたい私としては、「そういったことも覚悟で行ってみようと思う」と答えました。好奇心旺盛な私に、心配そうに気を使って「文庫はもう少し数が多く動くと思うから、そういった場面に出会えるかもしれませんね」と言ってくださいました。優しい編集者さん気を使わせてしまいすみませんでした。  



本日12時半頃に書店に伺いましたら、担当者の方が昼食中でしたので、近くで時間をつぶして再度1時頃にお邪魔させていただきました。本日は新刊ラッシュだったらしく、他の作家さんの作品もたくさん並び賑やかな店内になっていました。もちろん野沢尚作品も綺麗に飾られお客様を出迎えていました。
書店の方にお話を伺いながら、少しの間店内におりましたが、残念ながら手にとってレジに向かう方にお会いすることは出来ませんでした。でも、書店の担当者さんが言うにはこちらの店舗では夕方からが一番本が売れるとのことでした。確かに立地的にも通勤帰りの方々が立ち寄っていかれる書店だと思いました。
今度うかがうときは夕方を狙っていこうと思いました^^ 

上の写真のポスターは、書店の方が近所の写真屋さんのコピー機で拡大して手作りで作成したものだそうです。毎回アイディアと努力には脱帽です。

「ちょっとこちらに・・・」と書店の方に案内していただいて行った先にピックリ!!
上記写真のように野沢尚作品を出版社の枠を取り払って、一箇所にまとめてフェアーのように展開してくださっていました。とても嬉しかったです。このような並べ方をしてくださると、今まで知らなかった野沢尚作品に気がついて買ってくださる方も多くいると思いす。本当にありがとうございます。

 

いつ訪ねても素敵な書店です。突然ごめんなさいね増山さん^^ 

 

ひたひたと (講談社文庫 の 11-7)

ひたひたと (講談社文庫 の 11-7)

  • 作者: 野沢 尚
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/05/15
  • メディア: 単行本

 


2007-05-15 19:55  nice!(0)  コメント(6)  トラックバック(0) 
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コメント 6

内田朱美

「ひたひたと」の刊行、おめでとうございます。
偶然にも、明正堂さんの面出しを見て、手に取りました。
そして、野沢尚ホームページを奥様が管理されていると
本の巻末で知り、早速書き込みさせていただいています。

野沢さんの作品との出会いは「素晴らしきかな人生」でした。当時、30歳になったばかりの私は、どれだけこの作品に励まされ、感動を受けたことか。今でもその気持ちを
思い出すことができます。命には限りがあると、教えてくれた作品でした。
次々にドラマが放送され、楽しみにしていました。一時、子供には影響あると批判の意見も出たドラマもありましたが、野沢さんの意図はそんな浅いところにはなかったと思います。また、「喪服のランデブー」のような翻訳ものも手がけられ、次に歴史ものと、楽しみでした。とにかく野沢さんの作品が大好きでした。

私の中で今も野沢尚さんの小説、言葉は息づいています。奥様、事務局管理の方、これからもホームページを
通じて、作品を広められますように、祈っております。
by 内田朱美 (2007-05-19 00:05) 

真理庵

昨日仕事帰りに丸の内オアゾで、『ひたひたと』の文庫版を購入いたしました。
ハードカバーも持っていますが、今回は「群生」のプロットが収録されているので、もう一度新しいものを読むつもりで、最初から読み直そうと思っています。
今岩代太郎さんの「ふたたびの恋」のサウンドトラックを聴きながらこのコメントを書いています。
明朝、本を読むのを楽しみにこれから休みます。
また、読み終わりましたら感想を送らせて頂きますね。
by 真理庵 (2007-05-19 00:19) 

野沢

内田朱美 さま
嬉しいコメントありがとうございました。

「ひたひたと」は未完の連載となってしまい残念です。5人目の告白者まで読みたかったです。きっと最後には野沢ならではのひねりを加えたストーリがあったように思います。 
「ひたひたと」ラストに次作用のプロットを掲載いたしましたが、プロットとはいえ、かなりの完成度で読み応え十分です。きっと満足いただけると思います。じっくり読んでいただけたら嬉しいです。

私も「素晴らしきかな人生」をはじめ初期の作品は本当に大好きです。
脚本家としてデビューしてから亡くなるまで、野沢のドラマ作りは一貫して変わりなく、徹底して個人の事情にこだわり、内面を深く掘り下げて描きだすこと。このことによって登場人物たちは、まるで現実のごとく息づき画面に映し出されるのです。ですから、どの作品も皆さまの記憶に残る人物や台詞となって生き続けてるのだと思います。
これからも、多くの方に野沢作品を知っていただけるように頑張りたいと思います。
励まし、とても力がでました。ありがとうございます。
by 野沢 (2007-05-19 16:09) 

野沢

真理庵 さま
「ひたひたと」ご購入ありがとうございました。
そうですね。前回は2編だけでしたが、今回はもう1編「群生」が掲載されました。プロット段階ですが、かなりの完成度で内容の濃い作品になっています。読み終えた後に残る余韻、そして多くのことを考えさせられる作品です。じっくり読んでみてください。
「ふたたびの恋」も素敵な作品でしたね。
また、いつか舞台で再演されたら嬉しいと思っています。
by 野沢 (2007-05-19 16:16) 

rio

「ひたひたと」文庫発売おめでとうございます♪
少しバタバタとして、しばらくお邪魔していませんでしたが、やはりココにくると元気が出ます。
単行本で「ひたひたと」は読みましたが、文庫収集家の私としては文庫も本棚に並べたいと思っています。
本屋好きの私ですので、いろいろな本屋さんでよく時間を潰しますが、野沢さんの作品は、まとめて見やすくなっているところが多くて嬉しくなります♪
そして、古本屋さんの100円コーナーに、野沢作品がないことも嬉しいことのひとつですよ。
キチンと野沢作品を読んだ人は、その作品を手元に置いておきたいと思いますからね♪
by rio (2007-05-24 20:39) 

野沢

rioさま
こんばんは。
いつも子育て奮闘記楽しく読ませていただいてます^^
私もシングルマザーですから、大変さは十分理解できます。お互いに頑張りましょうね!!
それに美味しそうなお料理の紹介も^^ たまに夕飯ネタに困ったら参考にさせてもらっています。

文庫本収集家とは知らなかったですね^^
今回の文庫本は単行本のときとは内容が違って、あたらな作品が加わっていますので、一読の価値はあるかと思います^^

野沢作品は色あせることなく、何年たってもまた読み直したくなる。皆さんにとって、そんな存在になれたら嬉しいです^^
by 野沢 (2007-05-24 22:59) 

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