雀色時 内容紹介 [ドラマ]
SKY PerfecTVにて
野沢尚アワー第2弾として
『雀色時』が
6月1日と6月15日の
両日に放送が決定致しました。
749ch
「アジアドラマチックTV」にて
深夜1:00~3:00です。
放送前に内容をご紹介いたします。
<作品内容>
一人暮らしの女弁護士を主人公に”現代の狂気”を鋭く突いたサスペンス。
『雀色時』とは雀たちがねぐらに帰る夕暮れ時の意味で、一人で帰るなら、いっそのこと暗闇に――という”女心”を表している。離婚、仕事の挫折、都会で孤独に耐える弁護士の遼子(浅丘ルリ子)はアルコールに溺れる。一人娘も別れた夫・君原のもとへ走る。ところが突然、君原と娘が日常生活をそのままの状態で蒸発した。
週刊誌から捜査キャンペーンをしないかとの誘いに、「マスコミに利用されるだけだ」と、夫の同僚・仁科(役所広司)が忠告したが、遼子は記者の別所(赤井英和)に協力して、娘と夫・君原の行方を捜す。
しばらくして、君原が出世のために悪質な中傷ビラをばらまき、仁科を陥れたことを知り、遼子は仁科を犯人ではと疑う。そして、探し出した娘は檻の中で飼われ、夫はその横でドラム缶にコンクリート詰めにされていた。企業戦士の過酷な争い、復讐、家族の崩壊など、現代社会の一断面を告発しているような作品。
<コメント>
このドラマは15年前に作られた作品ですが、まるで現在に起こってる出来事かのような印象を受けました。つい先日も、あるファミリーレストランの店長と店員が「女性を囲っておきたかった」と言う理由で、女性を誘拐した事件がありましたが、今日の狂気性や精神の荒廃をこんなに前から取り上げて描いていたことに、改めで驚きました。また、野沢作品ならではの登場人物の内面までえぐるような描写も物語りにリアリティーを与えてくれました。
そして、この作品中でも描かれるマスコミの姿、人の不幸を売り物にし、嘘の情報を平気で提供する「善意の第三者」の神経もまともではなく、なぜ「普通の人々」が普通でなくなったのか・・・。
鶴橋監督の描き出す映像も美しく、夕暮れ時(『雀色時』)が本当に切なく、寂しく、人間にとって生きる価値とは何なのか、もう一度考えさせられるドラマだと思いました。
皆さまも、是非ご覧になってみてください。
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