『愛の世界』 [ドラマ]
「愛の世界」の放送に先立ち、ドラマの詳細を少しだけ書かせていただきました。タイトルは知ってるが内容が・・・?と思っていた方も、この記事をご覧になって「あ・・・そうだ!」と当時の放送を思い出される方も多いのではないでしょうか。
『愛の世界』
<ドラマ詳細>
ワシントンポストの女性記者が「ピューリッツア賞」を受賞したが、その記事が実はでっち上げだったという実際に起こった事件を日本に置き換えて、現代のマスコミが抱える問題を描くシリアスドラマ。
大手新聞社の社会部記者、江上尋子(大竹しのぶさん)は男性記者にまじって写真を撮り、得ダネを追い疲れきって帰る毎日。
仕事に行き詰まり記事を書けなくなっていたある日、大林部長(小林稔侍さん)に連載企画「都会の孤独」を書くよう言われ、切り札の題材を書き始める。それは「愛の世界」と題した連載記事。10歳の少女愛(メグミ)の悲惨な体験。父親と争いの耐えないアル中の母親を階段から突き落として殺したというもの。
「メグミの手のひらに残った母親の最後の感触から少女はいつ解放されるのか」という文章で終わるこの連載は反響を呼び、日本記者クラブ連盟賞を受賞した。このことに男性記者たちは嫉妬し、尋子の学歴詐称を暴きだす。そして『愛の世界』もでっち上げではないかとの疑いを持たれてしまう。
調査を依頼される三村(役所公司さん)は尋子のもと恋人だった・・・・。
やがて、尋子の悲惨な少女時代と記事の関係が明らかになっていく。
週刊テレビ番組より
<コメント>
このドラマにはいろんな要素が入ってると思います。大前提である報道のあり方。(のちの作品「破線のマリス」にも繋がるテーマ)
そして「組織」とはなにか。
男性中心の職場で負けまいと必死に頑張りながら追い詰められていく尋子の姿から、さまざまな男女差別が見え隠れする職場で働く女性の立場。
でも今は追い詰められるのは女性に限ったことではないようです。権力の差とでも言ったらいいのでしょうか。大きな力の前には男女の差もなく追い詰められてしまうのでしょう。つい最近も、あるテレビ局で捏造番組を制作して問題になっていましたが、キー局のプレッシャーによるものとか。(新聞報道より)
たとえどの様なプレッシャーがあろうと報道に携わる人間は常に自分を律し仕事に取り組でくれることを望みます。それがどんなに難しいことであっても。
現代社会が抱える影の部分。メグミのような少女の存在に象徴されるように、未成年者の心の闇を象徴する事件が多発している現在の状況など。まさに現代社会を象徴しているような作品だと思います。
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こんにちは!
あっ、実は別の名前で以前コメントさせていただいたことがあります^^;
野沢尚アワーすごく楽しみしています^^
「愛の世界」はわたしがまだ10代後半?に観た気がしますが当時はとても難しいという印象があります。
30代になり改めて観る感想はまた当時とは違ったものになると思います^^
by mana (2007-05-01 22:37)
manaさま
いつもコメントありがとうございます。
10代でご覧になったのですか?^^
きっと意味が分からずチャンネルを回してしまったのでは・・・?^^
紹介にも書きましたように、テーマはかなり重いですから心して画面と向き合っていただかないといけない作品だと思います。
でも、頑張って見るだけの価値のある作品だと思います。人間の弱い部分や情けない部分、でも素敵な部分、よく描いていると思います。
見終わった後に、それぞれの心に残るものがあるはずです。
是非、30代でご覧になった感想をお願いします^^
楽しみです^^
by 野沢 (2007-05-03 12:36)
5月4日に、1回目の放送が終わったのですが、いかがだったのかな・・・?
ご覧になった方は感想を是非!
お見逃しの方は、2回目が18日(金) 深夜1:00~3:00ですので、ご覧いただけたらと思います^^
by 野沢 (2007-05-10 15:58)