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初めての取材 [取材]

11月8日 上野駅そばにある明正堂 アトレ上野店に行ってきました。
お店の方が、野沢作品の大ファンで、1店舗では驚異的な部数を販売された
そうです。
今回と次回の2回に分けて取材記事をアップします。

こちらのお店のことは、2年ほど前に講談社の方からお聞きして知っていました。一度、訪ねたいと思いつつ、野沢のこともあり身の回りの忙しさに追われ機会を逃していました。
この度、野沢尚公式ホームページ開設にあたり、作品に関わるエピソードは
ないかと考えたときに、お礼をかねて、販売のご苦労をおうかがいしたいと、
明正堂さんのことが浮かびました。
そこで、講談社の野村さんにご無理をお願いして、今回の取材が実現しました。同行までしていただきありがとうございました。

 そのお店で働く増山さんにお話をお伺いしてきました。

 まず、店内に入った瞬間から普通の書店とは違う空気がありました。
なんと表現したらいいのでしょうか・・・・・。こんなとき作家さんの表現力は
すごいと思わされますね。
私なりに頑張って表現すると、店内はすきりとしていて、安心感と暖かさを
感じました。同時に、とても居心地のいい空気を感じました。
どうしてそう感じるのか店内を見回すと、他の書店では見られないものが
いくつもありました。
例えば、本にかかっている帯です。
1枚1枚、1冊1冊手作りなのです。
出版社が用意したキャッチコピーではなく、1枚1枚別のコメントが手書きで
書いてあるのです。
とても信じられないと思いました。


私が「このキャッチコピーはどなたが考えるのですか」とお聞きしら、
「私です」と、増山さんがおっしゃいました。
「こんなにたくさんの帯を作るのは大変じゃないですか?」とさらに訪ねると
「野沢さんの作品の文章はどこをとってもキャッチコピーになるんですよ」と
笑顔で答えて下さいました。
さらにこうも言ってくれました。
「本当に好きな作品だから、どんどん言葉が浮かんでくるんですよ」と。
ものすごい量の帯ですから、きっと夜なべをして作ってることでしょう。
本当に感動しました。
こんなにも作品を愛して、それを多くの方に伝えようと一生懸命に本を
売ってくださるなんて、野沢はなんて幸せな作家なんだろうと思いました。
≪次回に続く~木曜日にアップ予定です。≫


 


2006-11-13 16:32  nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 
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コメント 4

Shinsui

手作りの帯ですか。すごいですね。
こういう努力をしている書店は、客としてはもちろん、作家にとっても幸せな空間といえるでしょう。

野沢作品はどれもみなテーマが明確で、丁寧なつくりで、じっくり本を読む者にとっては本当に貴重な宝物です。書店で野沢作品の欠落がある時は「なんで無いんだ!」と文句を言って取り寄せてもらいましょう。
あ、そういえば、ネットでも本は買えるんですね。
作家や出版社や事務所サイドとしては、どういった流通が一番嬉しいんでしょう。(応えにくいでしょうけど)
自由な身の意見としては―― 書店が充実して、野沢作品が全て揃っていて、その多くが平積みになっている、という風景がベストです。
by Shinsui (2006-11-14 14:54) 

えーわい

こんな素敵な本屋さんがあるんですね。
野沢氏自身はこの手作り帯の状態は知っていたんでしょうか?
感動もんですねー。
でも帯を作るためにはやっぱり読まなくちゃならないんだから、
本屋さんの読書量っていったい・・・
増山さんに聞いといてください。
by えーわい (2006-11-14 21:38) 

野沢

shinsuiさま
コメントありがとうございます。
今回取材させていただきました書店は、多少家から遠くても足を延ばしてみたくなるそんなお店でした。そのお店に行ったら素敵な一冊が見つかると思いました。
流通に関しては考えたことなかったですが、そういえば、今はいろんな方法があるのですね。
私としたら、どのような方法でもOKですが、店員さんとふれあえるお店のほうが楽しいかとも思います^^
野沢作品を手にとってもらえ、読んでもらえたらそれだけで嬉しいです。
そして、その作品が読んだ人の大切な一冊になったらもっと嬉しいです。
by 野沢 (2006-11-15 08:42) 

野沢

えーわいさま
コメント遅くなりました。
野沢本人はこの書店のことは知らなかったそうです。
増山さんが、このような方法で販売活動を始めて間もない頃だった
そうですので・・・・・。
増山さんは、ご自宅でちょうど野沢作品のチラシ作成をしているときに、ニュースの臨時速報で野沢のことを知ったそうです。
思わず手を止め画面に見入ってしまい、悲しかったとおっしゃっていま
した。
この書店での販売活動を本人が知ったら、きっと喜んだことでしょう。
残念です。
by 野沢 (2006-11-28 21:37) 

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