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逃避行さんレビュー [レビュー]

早いもので、もう3月ですね。近所でも梅の花が満開で街の雰囲気も明るくなってきました。花粉はつらいですが、春の空気はいいですね。
さて、本日は逃避行さんからのレビューをご紹介します。


投稿日時  : 2009-03-07 17:59:41
作品名   : 青い鳥
ニックネーム: 逃避行
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以下は私が数年前にAmazonに書いた「青い鳥」(DVD)の書評(引用)です。
(今週BS-NHKでの放送「天国からの...」を拝見していて、
野沢さんの奥様が私と同じ考えをお持ちでいらっしゃるのを知り、
驚くとともに、大変光栄でした。恥ずかしいのですが、紹介させていただきます)

=================(引用)=================
「野沢 尚(脚本家)+貴島(プロデューサー)」コンビの名作。原作(脚本)、テレビドラマのいずれも、
何度見ても素晴らしい。今まで見てきたドラマの中でも、間違いなくベスト3に入る。
全編を通じて流れる物哀しさに、後半は行き詰まるプロット.....テーマは重苦しいのに、
なぜかとても癒される。役者たちの名演、SENSの抑えた音楽、信濃境(長野)や
坊津(鹿児島)といったロケーション(私も大好き)......どれをとっても良かった。
年上の美しい人妻と逃避行なんて、憧れちゃう(笑)。このドラマを韓国で放送すれば、
間違いなく高視聴率だろう(TBSさん、お願いします)。それにしても、これだけの名作を
残された野沢さんは、なぜ自死されたのだろう。彼はこのドラマの中で、
「なぜ生きていかなくてはならないの?」という少女の問いに対し、
「どんなにさびしくても、苦しくても、生きていかなくてはならない」と
主人公に言わせている。このセリフは、野沢氏自身の心の奥底から吐き出された言葉に違いない。
いまドラマを見返して、ハッキリそう判る。
(それなのになぜ?)いや、むしろこれは彼自身が残した愛する家族への
「遺書」だったのかもしれない。
(自死はこのドラマ作成当時、既に心の奥深くにあったはずだ。)
いずれにせよ、野沢さんは生前、よほどつらい思いをされてきたのだろう。
このドラマには、彼自身のそんなトラウマや喪失感、人生のやるせなさ、
はかなさがはっきり見て取れる。野沢さん、あなたは素晴らしい脚本家でした。
あなたの、その少年のように傷つき易い繊細なハートのおかげで、我々は今日、
素晴らしい作品群を愉しむことができます。もう少し長生きしていただき、
あなたの優れたドラマや映画を見たかった。ありがとう、そして安らかにお眠り下さい。
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2009-03-09 10:35  nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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コメント 2

gyaro

この先、もっともっとたくさん新しい作品も拝見したかった。
逃避行さまのコメント、同感ではあります。
「生きていかなくてはならない」、、、このメッセージは、
ドラマ『眠れる森』などにも刷り込まれたテーマでありました。

by gyaro (2009-03-19 13:00) 

野沢

gyaroさん
nice!、コメントありがとうございます。
野沢作品を理解し愛してくださり、本当にありがとうございます。
私も野沢作品からたくさんのメッセージをもらっています。

by 野沢 (2009-03-28 18:21) 

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