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『13番目の傷』 [小説]

数日前に講談社から原稿が送られて来ていたのですが、忙しさにかまけてずっとそのままにしていました。(編集者さん、ごめんなさい)
昨日からひたひたと文庫化に向けてゲラのチェックをしています。編集者さんの丁寧なチェックがあって私のチェックなどほとんど必要ないように思われますが、これを機に改めて読む楽しさもあるので頑張って読んでいます。
単行本出版から約2年半ぶりくらいになるでしょうか・・・今読み直してみて「やっぱりすごい!」と改めて感じています。
このひたひたとは5角形の個室に集まった男女5人がそれそれ自分の秘密を打ち明けるという構成で、全5話を一冊の本として完成するはずでした。
野沢が亡くなり2話までしか読むことができませんが、残りの作品も読みたかったとそんな気持ちにさせられるミステリーです。今日は5作分の1のお話を紹介します。

第1話 『13番目の傷』
まず、一番最初の告白者は、轡田芳雄(くつわだよしお)。ミステリー小説が好きな営業マン。ミステリー小説の中でかつて愛読した作品「秘密の友達」というアメリカのサイコ・ミステリーがこの集まりに参加するきっかけになった。主人公はどこにでもいそうな平凡な男性ですが、信じられない体験を披露してくれます。野沢のストーリーは幾重にも予想を裏切りながら進展していきます。そして最後の最後でも。本当に信じられない展開が待っています。

この『13番目の傷』の文中で登場したサイコ・ミステリー小説「秘密の友達」がアメリカで映画化になったと書かれています。アメリカで映画化されたときのタイトルが「サウンド・オブ・サイレンス」で、マイケル・ダグラス主演です。皆さまこの映画はご存知ですか? 2002年当時、私も野沢と一緒にこの作品を見ました。アンドリュー・クラヴァンの原作を読んだときほどの衝撃は感じられなかったですが・・・。参考までに。

『13番目の傷』のストーリーから少しそれてしまいましたが、作品が短編であることや、ミステリーであることなどから内容を詳しく書けないので、文中に登場する物や作品などに触れながら紹介しようと考えました。いかがでしょうか。しかし、こんな部屋でこんな話を聞いたら・・・・しかも真実・・・考えたくないですね。


皆さまのご意見感想お待ちしています^^


2007-04-06 15:00  nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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コメント 2

キュー

ハードカバーで読みました。
春先の通勤途中に読んだのですが、
ラストへ向かうにつれて鳥肌が立ちました。
こんなに怖くて、そして印象深い小説を初めて読みました。
忘れられない作品です。

奥様のご活動を応援しています!
野沢さんの色々なお話を聞かせてくださいね。
by キュー (2007-04-07 14:37) 

野沢

コメントありがとうございました。
そうですね。
私もとても印象に強く残る作品でした。
そして、深く考えさせられる作品でもありました。

今回の文庫化に伴い「群生」という次回の新作小説として
書く予定だった構成が一緒に掲載されます。
この作品は小説としては未完でしたが、構成とは思えない
ほどの読み応えと印象を与えてくれます。
実際にページ数は同時掲載の他の短編よりも多いほどです。
(多分倍くらい、短編と長編のちょうど中間ぐらいの分量です)
完成した形で読みたかったと本当に残念でなりません。

是非文庫本の方もご一読いただけたらと思います。
by 野沢 (2007-04-09 14:03) 

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