砦なき者 [小説]
『砦なき者』は、
第43回江戸川乱歩賞受賞作品『破線のマリス』の
続編とご存知だったでしょうか?
首都テレビ「ナイン・トゥ・テン」を舞台にして
繰り広げられる物語は、
大きく分けて「殺されたい女」「独占インタビュー」
そして「降臨」「Fの戒律」と
3つの短編小説のような形で構成されています。
それぞれのタイトルごとに、
物語りは完結しているのですが、最後に
1つの物語『砦なき者』として
完成させるように、
八尋樹一郎が登場するのです。
とても斬新な構成になっていると思います。
なかでも私は「殺されたい女」が一番好きです。
この作品が完成し
最初に読ませてもらったとき、
「私は今夜、殺されます」の台詞にえっ?と思い、
気がつけば赤松と女の会話に
引き込まれていました。
まるで物語の中に居るかのような緊張感で、
この先はどうなるのだろうと
ドキドキしながら読んだことが思い出されます。
当時の私にとっては『破線のマリス』よりも
好きと感じたことを記憶いしています。
各章が短いので、あらすじを書いてしまうと、
これから読まれる方には
ご迷惑になってしまうと思いますので
感想だけにしました。
本当に印象に残る作品だと思いますので、
是非ご一読いただけたらと思います。
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たまたま検索して、こちらを発見しました。
素敵な公式サイトですね!
まさしく野沢ドラマのようで、かなり感動しています。
野沢さんの作品では、私は「ふたたびの恋」が大好きです。
公演前の諸注意の影アナにも笑ってしまいました。
あのときの野沢さんの声、いまも耳に残っています。
(DVDには、あの影アナも収録されているのでしょうか?)
舞台の脚本も、もっと書いて欲しかったな…。
これからも、ときおり覗かせていただきます。
ブログの更新、楽しみにしています!
by もちなが (2007-01-13 15:53)
「砦なき物」といえば、演出は鶴橋康夫氏。
そして鶴橋康夫氏と言えば今話題の「愛ルケ」の監督・脚本をなさってます。
昨日、夕刊に本人のインタビュー記事が載っており、今回この作品で“飛べた”のも、二十年来の仕事仲間であった野沢尚氏の死が背中を押す一要因であったと書いてありました。
きっと脚本を書いて欲しかったんでしょうねぇ。
その上で、監督や演出を望んでいたのではないでしょうか。想像ですが・・・。
「愛ルケ」も新聞の連載や本を読んだときはドキドキも・ムラムラもしました。映像ではどうなんでしょう。文学作品になっているのか、はたまたエロ作品の色が強いのか。観てみたいですね。
by えーわい (2007-01-14 16:40)
もちながさま
素敵なコメントありがとうございます。本人不在のホームページをどの様にしたらいいのか不安でいっぱいでしたからとても嬉しいです。
「ふたたびの恋」のDVDにはちゃんとアナウンスも収録されています^^
私はまだ野沢の動く映像や声を聞くことが出来ないのですが、よろしければDVDでも再度お楽しみください。
by 野沢 (2007-01-15 16:55)
偶然このサイトを見つけられて本当によかったです!!ここ数年野沢さんの小説やドラマを拝見させていただいてたのですが、なかなか想像出来ない話の展開にわくわくしながら見ていました。特に「砦なき者」「眠れる森」が好きです。このサイトをきっかけにまたいろいろと作品を読み込んでいきたいと思ってます☆☆
by つづき (2007-02-09 21:52)
つづきさま
ありがとうございます^^
いろんなジャンルの作品がありますので楽しめると思います。
感想などもお願いできたら嬉しいです。
by 野沢 (2007-02-10 22:53)
「破線のマリス」は野沢さんの本で読めなかった本の一冊だったので、「砦なき者」が前者の続編だとは、まったく気が付きませんでした。
「破線のマリス」は当時単行本を購入しましたが、序章部分でつまずいて、読み進めなかったのです。当時の私には、わかりにくかったのかもしれないですね。
でも、あの頃よりも大人になり、人生経験も少しは増えているので(笑)
今ならば読み進めることが出来そうな気がします。
貴重な情報でした♪ありがとうございます(喜)
by rio (2007-04-01 12:54)
rioさま
「破線のマリス」はこれから読まれるとのこと、感想を楽しみにしております^^
by 野沢 (2007-04-02 00:25)