上海の書店 [取材]
【2日目】
到着日に出版社へアポイントメントを入れたところ、社長のスケジュール的には16日がベストということで、11月16日に約束をしました。ですから15日は1日空いたので、市場調査を兼ねて上海の本屋さんを訪ねてみることにしました。
ついでに上海の街を散策してきました。
移動はタクシーではなくバスを利用しました。できるだけ現地の暮らしを体験したかったので。バスの料金は日本円で20円くらいでした。安いですね。やはり物価の差を感じますね。
バスの中は以外にも近代的で、バスの前方両サイドにはモニターが1つずつ付いていて、そこではローカル局の番組やコマーシャルが流れていました。日本では最近電車の中にテレビモニターが設置されたばかりで、バスにはまだないですね。意外にも中国は進んでるなと感心しました。
お目当ての書店があるエリアは「南京路歩行街」というところでした。
日本の銀座のような場所だそうです。そこは常に歩行者天国のようになっている場所で、自動車は入ってこないので、人々はのんびりと行き交っていました。
道の両サイドにはいろんなお店が並んでいました。お茶やさん、食堂、お菓子屋さん、みやげ物やさん、衣料品、スポーツ店などなど。(日系のお店もありました)
訪れたときは平日でしたが、かなりの賑わいでした。
ちょっとお行儀悪いかとも思いましたが、私も現地の人を真似て中国スイーツを食べながら通りを散策しました。とても美味しかったです^^
道幅50メートル以上もあろうかという道路ですが、休みの日は身動きできない程の人で、食べ歩きも困難だそうです。行くなら平日がおすすめですね。
中国では、日本のようにそこかしこに書店があるという状況ではなく、決まったエリアに集中して数店舗しかないので、そう気軽に本を買うような状況ではないようでしたね。私が訪ねたエリアでも1店舗と言っていました。
どう考えても人口の割合に対して書店が足りてないと思うのですが・・・・・。
訪ねた書店は下記のお店です。
1階はDVDなどが売られていたのですが、残念ながら日本の物はありませんでした。ですがアメリカ映画などは売っていました。(どうしてかな?)
書籍は2階から3階までジャンルごとに綺麗に配置されいました。日本の書店とは違った雰囲気でしたね。右の写真を見て分かるように階段の踊り場には警備員が立ち、日本の貴金属店のような感じでした。
現地の人にしたら本は高価で貴重なものなのでしょうか・・・(現地スタッフに聞くのを忘れました)
単行本(ソフトカバー)は日本円にしたら260円ちょっとの値段でした。
新聞や週刊誌程度のものは、街角のスタンドショップのようなところでも売っていましたが、中国の若者世代はインターネットを利用して本を買うことが多いそうです。多分ネットの普及状況は日本よりも進んでるように思います。
訪れた書店で取り扱っていた日本の作家さんの作品は非常に少なく、村上春樹さんの作品が数点と、日本の古典文学や漫画のようなものだけでした。寂しかったです。
-この日の市場調査を終えて-
中国の人たちに、もっとたくさん日本の作家さんを知って欲しいなと思いました。素敵な作品もたくさんあるのだから・・・。
そして、是非野沢尚作品も読んで欲しいと思いましたね。
そのためにも、明日(16日)の出版交渉は一生懸命に頑張ろうと、強く思いました。日本書籍の棚に『恋愛時代』を平積してもらいですね。
いよいよ次回は出版社との交渉です。
前日からドキドキでしたが・・・・。
共通テーマ:本
韓国の書店の状況と違わないですね・・・
韓国でも日本人作家の本はそんなに多くないです。
もっと多い作品を読みたいが・・・方法がないですね。^^
by 柳 (2006-11-23 12:46)
柳さま
以前、韓国を訪れたときに確認したのですが、明洞のKyobo書店の地下1階に野沢尚の原作本(日本語版)が何点かありましたので一度足を運んでみてくださいませ。購入可能ですよ^^
確か幻冬舎出版から発売のものがほとんどだったように思います。本のサイズは小さな文庫版です^^
by 野沢 (2006-11-28 22:27)